地方公共団体などへ1千万円以上の寄付をした団体や5百万円以上を寄付した個人が対象となる「紺綬褒章」を、四日市市中浜田町の「生川建設」が受章した。伝達式が9月20日、四日市市役所であり、森智広市長が、同社の生川正洋社長へ表彰状を手渡した。【表彰状を手にする生川社長(右)=四日市市役所で】
同社は昨年、先代の故・生川俊夫さんの遺志により、四日市市立図書館(久保田)へ図書購入費として1千万円を寄付した。館内には、同社からの寄付によって購入した図書のコーナーも設置されている。生川社長によると、先代社長は子どものころ、よく図書館に通っていて「恩返しをしたい」などと話していたそうだ。
褒章は国から授与される。今回は市から県を通して国へ候補者を推薦し、閣議決定された。伝達式では森市長が生川社長へ表彰状を手渡し、「受章おめでとうございます。地元の企業様が表彰を受けたことは誇りです」と讃えた。
同社は大正12年に創業、100周年を迎えるそうで、生川社長は「先代の思いを継ぎ、これからも地域の教育文化を盛り上げていきたい」と話していた。