オンラインゲームなどの対戦をスポーツ競技として行うeスポーツ。この春、大橋学園高校(四日市市塩浜)にeスポーツ部が誕生した。
全国の児童・生徒1人に1台のコンピューターと高速ネットワークを整備する文部科学省の取り組み「GIGAスクール構想」の一環として創部。昨年からeスポーツ専用のハイスペックPCの設置や最大10ギガの専用ネット回線の教室を準備。顧問の白石聖一教諭は「eスポーツを通して仲間を作り、学校生活を楽しんでほしい。eスポーツが学校の中で大切な居場所になってくれたら」と話す。
攻略法の動画を作成
創部に合わせた説明会では、単にゲームを楽しむ部ではなく、コミュニケーション能力を養い大切な仲間との成長を期待していると伝えた。部の目標は「全国高校eスポーツ選手権」と「STAGE:0全国高校対eスポーツ大会」で全力を発揮した最高の思い出を作ること。部員がプレイするゲームはEpic Games が販売・配信し2017年に公開された オンラインゲーム「フォートナイト」。戦利品を集め他のプレイヤーと協力しながら巨大な砦を建設、モンスターと対戦する。
現在部員は男子9人、女子2人。若杉美皇君(1年)は、友人から教えてほしい」と熱心に同部に勧誘された。小中学校のころバスケをした経験から「ペアで戦うフォートナイトは、互いの強みを生かし協力し、敵の出方を予測する駆け引きや心理戦がバスケと同じ」と話す。部員のために攻略法の動画を作成し、ペーパーテストを作る。「事前にポイントを頭に入れておけばゲーム中のミスが防げる」と部員を思いやる。「フォートナイトで日本一を目指す。一緒に戦える人を育てたい」と熱い思いを語った。
※2022年8月6日(210号)発行 紙面から