南署だより 「特殊詐欺被害が深刻って、本当ですか?」

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四日市南警察署 生活安全課長 新村幸治

 昨年の四日市南警察署管内の特殊詐欺の発生状況は、14件(被害額約1750万円)発生しており、本年に入ってからも3件(被害額約760万円)発生するなど、極めて深刻です。

手口1 公的機関の職員を名乗ってATMへ誘導 市役所職員などを名乗る者が「保険金の還付金があります。近くのATMに行って、すぐに手続きをしてください」とATMに誘導します。還付金はATMで手続きできません。

手口2 隙を見てキャッシュカードをすり替える 警察官や銀行員を装い、「あなたの口座からお金が引き出されている。キャッシュカードを確認しに自宅に伺うので用意してほしい」などと連絡があり、犯人が自宅を訪れ、暗証番号等を聞き出した上、隙を見て偽のキャッシュカードと交換して、だまし取る手口です。警察官や銀行員が暗証番号を聞くことは絶対にありません。

 対策は、留守番電話サービスや児童通話録音警告機を利用し、
〇警察や市役所などを含め、知らない人からの電話に出ない
〇お金が絡む電話は、詐欺をうたがう
〇お金を支払う前に、必ず家族・警察に相談
 相手はプロの犯罪者。「自分は大丈夫」という思い込みはやめて、日頃からの対策が肝心です。

※2022年5月7日(207号)発行 紙面から