部員数154人の海星高校(四日市市追分)サッカー部は、パスをつないで点を取るプレーを持ち味に、7月に開催の全国高校総体出場を目指す。
部員は県内出身が中心。文武両道を目指し、大学進学率が高い同高を選んで進学を決めた部員も多いという。プレーより人間性を重視し、2年前に全国高校サッカー選手権大会に4年ぶり2度目の出場を果たした。昨年は県総体、サッカー選手権大会県予選も、決勝戦で三重高校と対戦し、準優勝した。
普段の練習は部員をスキルに応じて5つのチームに分ける。1対1のパス練習など個人スキルを強化している。新チームで臨んだ新人戦は、県内のまん延防止等重点措置期間中で、準々決勝で終了したが、ベスト4に。先が見えない中、県総体のシード権を得て安堵した。パス回しで相手を翻弄し、確実にゴールを狙う。今はパスとシュートの精度を上げることが課題だ。県総体優勝候補と言われる四日市中央工業高校との2月の練習試合は引き分けた。キャプテンの近藤成真君(3年)は、「手応えを感じた。キャプテンとしてチームを引っ張り、気持ちを強くして勝つ」と意気込む。
切磋琢磨し全国へ
長太楼偉君(3年)は中学時代FWだったが、高校ではトップチームに上がる前にDFも経験し、その経験がFWでも役に立ったという。鈴鹿市在住で鈴鹿ポイントゲッターズに三浦知良選手が移籍してきたことで、やる気がさらにアップした。「パスとドリブルで相手を崩していきたい。切磋琢磨すれば4度目の全国総体出場も夢じゃない」と闘志を燃やしている。
※2022年5月7日(207号)発行 紙面から