北勢地域の地場産品や産業の振興を目的にした施設「じばさん三重」(四日市市安島)を運営する公益財団法人三重北勢地域地場産業振興センターは3月31日で解散、4月1日からは四日市市の公共施設「四日市市地場産業振興センター」として運営される。【四日市市の直営となる「じばさん三重」=四日市市安島で】
同財団は北勢地域の5市5町の寄付で1985年10月に設立し、36年が過ぎた。2013年には国の制度改革に伴い、公益財団法人となった。
じばさん三重は1987年に開館。1階では地場産品を販売する「名品館」、2階から6階では地場産業振興のための貸し会議室の運営などをしてきた。確定申告の会場の他、最近では新型コロナワクチンの接種会場にも利用されている。
ところが制度上の制約や事業環境の変化があり、厳しい経営状況が続いていたことから、財団の解散が今年1月1日に正式発表され、同施設ホームぺージにも掲載された。
施設運営については、貸館の手続きや使用料などの関連条例が制定され、4月以降の貸館は1月から予約を開始している。予約はインターネットの「四日市市公共施設案内・予約システム」のみで、電話での受付はしない。初めて利用する場合は事前に登録が必要となっている。
6階の展示室とホールは新型コロナのワクチン接種会場、5階の小研修室と4階研修室2・3も付帯して利用が予定されているため、今年9月30日までは一般予約が中止となっている。