アクションができる女優になりたいーー。菰野町出身で、女性雑誌の「ViVi」などの専属モデルオーディションのファイナリストで、モデルの一宮らんさん(17)は、幼いころから少林寺拳法などで鍛えた体を生かして活躍したいと、期待に胸を膨らませている。【菰野町出身のモデル・一宮らんさん(スターダストプロモーション提供】
小学5年生の時、名古屋に遊びにいったとき、大手芸能プロダクションのスカウトマンから声をかけられた。当時雑誌「Seventeen」の専属モデル三吉彩花さんのメイクを真似するなど、おしゃれに目覚めていた。東京でもスカウトマンに声をかけられ、「私もできるかも」と、オーデションを受け、「スターダストプロモーション」に所属した。
小学生のころから新体操と少林寺拳法を習い、体を動かすことが好きだった。中学生2年の時「ViVi」の専属モデルオーディションを受けた。2次審査の後、背骨と骨盤を骨折する大けがを負った。その後の審査を諦めようか迷ったが、「最後までやり遂げたい」と懸命にリハビリを続けた。
努力が実り、最終審査の関西コレクションの「ViVI」の舞台に立った。大きなステージから見た光景は今も強く目に焼き付く。人生最大の晴れ舞台に緊張していたが、けがのことは忘れ、ランウェイを楽しんで歩けたという。この経験を経て、仕事や日常生活での緊張する場面でも「緊張さえも楽しもう」と思えるようにったそうだ。
高校は都内の学校を受験し、母と一緒に上京した。週1回演技レッスンやオーデションを受け、振袖のモデルやショッピングモールのポスターの仕事をした。最初は人前に立つと緊張し、自分を表現することができなかったが、公式インスタグラム(ran_ichimiya_official)で、ファンや地元の人から「笑顔が素敵」「応援してる」など、メッセージをもらい、次第に自分をさらけ出すことができるようになった。
1月には活躍が期待される若手女優やモデルのデジタル写真集を刊行する「PROTO STAR」からデジタル写真集「PROTO STAR 一宮らん vol.1」を発売。菰野町の川でよく遊んでいた一宮さんは、上京後は自然に触れる機会がなく、撮影で久しぶりに海に行きテンションが上がった。9月で足しか水に入れなかったが、嬉しくて自然な笑顔でのびのびと撮影することができたという。先月末にはvol2の発売を開始した。少林寺拳法は今も続け、「キレのあるアクションができる清野菜名さんのような女優になりたい」と笑顔で語った。写真集は下記の2次元バーコードから購入できる。
(2022年3月12日付発行 YOUよっかいち第205号より)