長年にわたり、同一の職種に専念し、優れた技能で社会に貢献した人を表彰する「四日市市優秀技能者」が決まり、表彰式が3月8日に四日市市役所で表彰式が開かれた。今年度は、同市生桑町の調理人・片山一也さん(63)と、小古曽の美容師で着付師、福田烈子さん(83)が表彰された。【優秀技能者のとして表彰を受けた福田さん(左)と片山さん=四日市市役所で】
表彰式では同市の森智広市長が表彰状をそれぞれに手渡した。森市長は「長年の仕事で貢献されてきたことは本当にすばらしい。おめでとうございます」と2人を讃えた。
片山さんは、調理人として43年6か月の経験。中国料理部門で長年の経験で培われた優秀な技能があることから選ばれた。現在は四日市地区調理師協会監事として、組織の強化や協会事業の研修会を参画し、後進の指導に尽力している。
「振り返れば色々なことがあったけど、全て自分のためになった」と話す片山さん。地元の食材を使った商品開発にも携わるなどし、「料理は時代とともにアレンジするけど元は一緒。今後は後輩の育成や地域のために何か出来れば」と話していた。
福田さんは、美容師、着付師として婚礼美容に携わって58年10か月の経験年数を誇る。カラー写真の移行期には、地元の写真館と協力し、婚礼美容の化粧の勉強会を主催。四日市美容師会介護福祉美容委員会に参加、地域の福祉施設を訪問し、高齢者への施術をするなど、積極的に活動している。表彰状を受け取り、「80歳を過ぎても手に職があれば、私みたいに元気に働けますよと美容師の皆さんに伝えたい。これからも元気で皆様の何かのお役に立てれば」と笑顔で話していた。