「どの区間でも8位以内目指す」 箱根駅伝メンバーに選出 菰野出身・伊藤秀虎選手

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 菰野町出身で中央学院大学(千葉県)2年の伊藤秀虎選手(20)は、1月2、3日に開かれる箱根駅伝の出場メンバーに選ばれている。主力としてチームを引っ張っていけるよう闘志を燃やしている。【全日本大学駅伝を走る伊藤選手=伊藤選手提供〕

 菰野中学時代はサッカー部で、三重市町対抗美し国駅伝に出場。高校は陸上競技の強豪県立四日市工業高校に進学し、全国高校駅伝などで活躍、同大に進学した。

 入学前の3月から練習に参加していたが、ひざのけがで練習ができなくなり、4月には新型コロナによる緊急時代宣言が発令。焦りを募らせていた。回復した時は練習についていくのがやっと。箱根駅伝どころか、走力を取り戻すのに必死だった。

 昨年、全日本大学駅伝のメンバーに選ばれた。地元の伊勢路を走る喜びもあったが、区間14位という結果に満足できなかった。箱根駅伝は同大が予選落ちし出場できなかった。

 2年生になった今年5月の関東インカレの1万メートルで28分52秒15を記録。競る相手のいる集団走では記録が出るが、単独走ではペースが作れない弱点を克服し、積極的に前に出るよう意識を変え、筋トレに励んだ。不調が続いたが、11月の箱根駅伝予選ではチームを引っ張った。2週間後の全日本大学駅伝では区間9位の走りでチームを流れに乗せた。

 箱根駅伝でチームはシード権獲得を狙う。個人としてはどの区間になっても8位以内を目指すという。次世代エースの呼び声も高く「たすきを渡す直前、最後の力を振り絞って走っている姿を見てほしい」と健闘を誓った。