四日市市消防団の「富洲原分団」(渡邉俊宏分団長)はこのほど、20年間使用してきた消防車を引退させ、新しい車両を導入した。地域の子どもたちに間近で新消防車を見てもらおうと、12月19日、富洲原地区市民センターでお披露目式が開かれた。【新消防車に乗せてもらう子どもたち=四日市市富州原町で】
富田一色飛鳥神社で安全祈願のお祓いの後、同センター駐車場へ移動。集まった子どもたちは運転席にのせてもらい「このボタンはなに」「ここには何を入れるの」などと興味津々。分団員に教わりながら貴重な機会を楽しんでいた。
新しい車両は日野・デュトロがベースで、旧車両のトヨタ・ランドクルーザーに比べボンネットがなく、見た目の変化も大きい。旧型車両(BD-1型)は同市で最後の1台だった。この度、同市消防団すべての車両が新型(CD-1型)となった。同日午前11時からは富洲原小学校に移動し、プールの水を引き上げ、放水の披露が行われた。空に向かって勢いよく噴き出す水に、歓声が上がった。
旧車両は、水量など針で表示されていたが、新車両はデジタル化されモニター表示。新車両を運転した分団員は「運転しやすい」と口を揃えたという。車内の11本のホースは手作りの台に収納され、大工を本業とする分団員宮田広和さんが作った。宮田さんははしごも手作りしている。
渡邉俊宏分団長は「地域の要として頑張っていく所存です。ご協力のほど、よろしくお願いします」と話していた。