夢と感動をありがとうーー。東京2020オリンピックのレスリング女子53キロ級で、四日市市出身者として初のゴールドメダリストになった向田真優 (現・志土地真優) 選手。その活躍を祝し、経歴や戦績を紹介し、五輪の公式ユニフォームや小学生時代に書いた将来の夢などの記念展示が、四日市市総合体育館(同市日永東)で始まった。【記念展示の除幕式に集まった四日市ジュニアレスリングクラブの選手ら=四日市市日永東で】
向田選手は5歳の時、四日市ジュニアレスリングクラブでレスリングを始め、四日市レスリング協会の宇野勝彦会長の指導を受けた。中学からは単身上京し、JOCエリートアカデミーに入校。高校時代にユースオリンピックで優勝、大学時代に世界選手権で2度優勝した。
11月13日に開かれた記念展示の除幕式には、母の啓子さんや宇野会長が出席し、向田選手の子どものころを振り返り、功績を称えた。展示には経歴や戦績を記したボードの他、小学校で「将来はレスリング選手になり世界大会で優勝したい」と書いた掲示物、世界選手権で優勝した時のチャンピオンベルトなどがあり、向田選手の軌跡を知ることができる。
海外遠征中で除幕式に参加できなかった向田選手からはビデオメッセージが届き、四日市の人からの応援への感謝の気持ちや、パリ五輪に向けての意気込みを語っていた。
向田選手が同クラブを訪れた際にアドバイスをもらったという金山來実さん(中学1年)は、展示を見て「向田選手の子どもの頃のことが分かって良かった。自分も強くなって世界大会に出て活躍したい」と笑顔で語った。
【向田選手の等身大パネルの前に立つ啓子さん】