四日市市在住で下野小、西朝明中出身のレスリング世界選手権女子53キロ級で初出場で金メダルを獲得した、いなべ総合学園高等学校レスリング部3年の藤波朱理さんが10月28日、四日市市役所を訪れた。市からは世界選手権のチャンピオンや五輪のメダル獲得者に贈られる「スポーツ栄誉賞」が藤波さんに授与された。【世界選手権優勝のメダルとベルトを身に着ける藤波朱理さん(左)と藤波俊一監督=四日市市役所で】
市役所1階で「祝2021年レスリング世界選手権 優勝おめでとう‼」と書かれた横断幕を持った職員らに出迎えられた藤波さん。拍手の中、森智広市長から花束を笑顔で受け取った。
【森市長から花束を受け取る藤波さん=四日市市役所で】
続いて、庁舎8階の来賓応接室へ父である藤波俊一監督と一緒に移動し、市のスポーツ栄誉賞の授与式へ。同市の森智広市長、四日市市議会の樋口龍馬副議長、市スポーツ・国体推進部の森幸康部長が出席。賞状が森市長から藤波さんへ手渡された。
今年のレスリング世界選手権は10月上旬、ノルウェーのオスロで開催された。藤波さんは決勝を含め、4試合を無失点のテクニカルフォール勝ちで世界選手権女子53キロ級を制した。
世界選手権を振り返り、藤波さんは「本当に試合前からわくわくしていました。目標にしていたことが叶いました」と笑顔で話した。現在、中学2年から負けなしの83連勝中。初出場の世界選手権でも「いつも通り自分のレスリングをすると決めていました」という。藤波監督は「優勝出来る力はあると思っていましたが、無失点で勝てたのは出来すぎです」と振り返った。
「藤波選手の世界選手権での優勝に勇気や元気をいただきました。これからも大きな夢へ向けてはばたく藤波選手を応援します」と激励した森市長。藤波さんは、2024年のパリ五輪を視野に入れ「世界選手権でチャンピオンになったのはもう過去のこと。日々進化出来るようにしたい、その先にパリ五輪がある」と力強く話していた。