四日市市消防本部は10月28日、日永カヨーショッピングセンター(日永4)で、署員や日永分団、日永カヨー自衛消防隊ら約140人が参加し、特別消防訓練を行った。【訓練最後に一斉放水をする消防車=四日市市日永4で】
11月9日から15日にかけ、「おうち時間 家族で点検 火の始末」を標語に秋の全国火災予防運動が実施されることに伴うもの。訓練は開店前の午前8時から開始。同ショッピングセンター2階で出火し、スプリンクラー設備が作動するも延焼し、店内には多数の買い物客がいて、従業員の誘導にもかかわらず、逃げ遅れた人がいることを想定し、訓練は行われた。
訓練では10月に運用を開始した新型の「ドローン」による情報収集もあり、映像による現場での様子や音声での呼び掛けも行われた。自衛消防隊による買い物客の避難誘導やはしご車による救助もされ、最後は建物への一斉放水で訓練は終了した。
訓練を指揮した四日市市南消防署の坂崎修署長は「日永分団、日永カヨー自衛消防隊の方の行動も素晴らしかったです。ショッピングセンターの火災を想定した訓練が火災予防の啓発につながれば」と話していた。