三重県は9月11日、県内男女85人(四日市市発表分27人含む)が新型コロナウイルスに感染し、入院していた60代と90代の男性2人が死亡したと発表した。これまでに職員8人の感染が確認されていた三重県庁本庁舎では、新たに3人の陽性が判明し、県内110事例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ1万4064人、死亡が確認されたのは147人となった。
発表によると、四日市市以外の感染者の市町別内訳は、津市15人、鈴鹿市10人、松阪市8人、名張市7人、桑名市5人、伊賀市、伊勢市、いなべ市各2人、大紀町、多気町、亀山市、菰野町、川越町、朝日町、県外各1人。入院患者は前日から20人減の261人、重症者は6人減の22人。入院患者の病床使用率は51・4%で、うち重症者用は36・7%となっている。
クラスターが発生した県庁では、多気町の50代男性、津市と鈴鹿市の30代男性2人の陽性が新たに分かった。県庁では6日に職員4人の感染が判明しており、同じ部署内で接触者調査を進めていたところ、10日までに3つの部署から計8人の陽性が確認されていた。同クラスターでは、検査対象となる418人(職員389人・職場関係者29人)のうち416人の検査が終了し、陽性11人、陰性405人となった。県は残り2人の調査を進める。
名張市では、20代会社員男女2人、30代会社員女性2人、30代会社員男性、40代自営業男性、40代個人事業主の女性が感染。30代の女性2人は、クラスターが発生した伊賀市内の企業の従業員で、一度陰性が確認されていたが、症状が現れたため再検査し、陽性が判明した。同クラスターでの陽性者数は計40人となった。
伊賀市では、30代と70代の会社員女性2人が感染。2人とも、既に陽性が確認されている感染者の濃厚接触者だった。
※9月11日午後5時46分追記