三重県は8月27日、四日市市発表分157人を含む県内男女423人が新型コロナウイルスに感染し、入院していた80代女性が死亡したと発表した。これまでに9人の感染が確認されていた県内のグループホームでは、新たに職員や入居者ら13人の陽性が分かり、県内104事例目のクラスターに認定された。県内の感染者は延べ1万1206人、死亡が確認されたのは124人。
発表によると、四日市市以外の市町別の感染者数は、津市58人、鈴鹿市54人、桑名市31人、松阪市19人、伊賀市16人、紀北町15人、伊勢市12人、川越町11人、亀山市、菰野町各9人、名張市、いなべ市各6人、東員町、朝日町各4人、県外3人、尾鷲市、多気町、大紀町各2人、明和町、度会町、志摩市各1人。県内の病床使用率は63・8%、重症者用は過去最高の37%となった。重症者は前日より3人増え20人、入院調整中・自宅療養者は366人増え、3884人となった。
クラスターが発生した県内のグループホームでは、紀北町の80代と90代の入居者・利用者10人、同市の60代と70代の職員2人、大紀町の50代職員1人が感染し、このうち10人が無症状だった。同施設では、検査対象となる60人(職員28人・入居者・利用者32人)のうち、56人の検査が終了し、陽性22人、陰性34人、判定待ち3人となった。県は残り1人の調査を進める。
名張市では、22日に発症した30代会社員男性の濃厚接触者の10歳未満の女児と10代女性、10代男女2人、30代男性、40代女性が感染。市によると、30代男性は、名張市立病院の事務職員。24日まで出勤していたが、外来や病棟などで患者を含む不特定多数との接触はなく、職場での濃厚接触者は確認されていない。
伊賀市では、10代、50代、60代の男性3人、20代男女6人、30代男女3人、40代男女4人が感染。このうち4人は、既に判明している陽性者の濃厚接触者だった。その他の感染経路や接触者状況は調査中。
※8月27日午後6時43分追記