三重県は8月9日、四日市市の20人含む県内男女62人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。実施した点検作業で8人が感染した企業と、これまでに5人の感染があり、新たに2人の陽性が分かった企業が、それぞれ県内93、94事例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ6344人となった。
発表によると、感染者の市町別内訳は、四日市市19人、鈴鹿市17人、津市8人、松阪市3人、桑名・亀山・尾鷲市と東員・菰野・明和町、県外が各2人、名張市が1人。県内の確保病床436に対する使用数は213で、使用率は48・9%。うち重症者用は、確保病床50に対し使用数10、使用率は20%となっている。
93事例目のクラスターが発生した県内の企業では、7月31日から8月5日に点検作業を実施。複数の企業から参加した34人のうち、昨日までに発表のあった8人が陽性となった。同クラスターでは、現時点で参加者26人の検査が終了。陰性18人、結果判定待ち2人となり、残り6人の検査を進める。
94事例目のクラスターが発生した企業では、鈴鹿市と菰野町の40代男性従業員2人が新たに感染。現時点で検査対象となる従業員25人の検査が終了し、陰性が確認されたのは13人。残る5人は結果判定待ち。
四日市市で感染した男女20人(県外1人含む)のうち、14人は10歳未満から20代の学生や会社員ら。20代男子大学生は、5日に部活動で運動施設を利用。7月下旬から8月上旬にかけて部活に参加しており、濃厚接触者の部活動関係者を調査中。
県外に通学する名張市の20代男子大学生は、5日に発熱などの症状が発生。29日まで登校しており、行動歴などから濃厚接触者はいなかった。
また、クラスターが発生した津市内のスポーツ教室では、同市と亀山市の10歳未満の未就学男児2人が感染。津青年会議所関連では、市議会議員の30代男性が新たに陽性となった。
※8月9日午後6時45分追記