数十年に1度だけ花が咲くリュウゼツラン。四日市あすなろう鉄道内部駅の車庫の一角で黄色い花をつけ、訪れる人を楽しませている。
リュウゼツランはメキシコ原産で日本では観葉植物として植えられている。とげの付いた多肉質の葉が特徴で、花が咲き結実すると寿命を迎え枯れてしまう。
40年ほど前、近鉄内部線だったころに、空き地の草刈りをした検査係員が植えた。肥料を与えるなど世話をすることもなかったが、今年5月末から6月にかけて、茎が伸び始めた。竹のような早さで伸び、検査係員が気になって調べるとリュウゼツランであると分かったという。
現在7メートルほどの高さに成長し、倒れないよう支柱で支えている。下から順番に色を付け、一番上の花はまだつぼみで、あと1カ月ほどは楽しめる。
花は線路わきの道路からも見えるが、電車の中から見る方が近く、四日市方面から乗車すると、内部駅に着く直前に線路の右側に見える。内部駅から乗車すると発車して5秒から10秒後に左側に見える。あすなろう鉄道では「めったに見られない貴重な花なので、電車に乗ってじっくり見てほしい」と乗車を呼び掛けている。