商店街にインスタ映えスポット誕生 中入道が新衣装に

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   四日市の商店街の「中入道」がインスタ映えスポットにーー。県立四日市農芸高校(四日市市河原田町)の生徒が、中入道の新しい衣装を制作し、そのお披露目会に合わせ、「こどもアート工房 STUDIO EDGE」(同市西日野町)の小林渚さん(50)が、インスタ風フォトフレームを作った。若い世代が商店街に足を運ぶきっかけになればと期待が寄せられている。【インスタ風フレームを使い写真を撮る同高生徒=四日市市諏訪栄町で】

 60年ほど前に商店街の結納店の看板として作られた中入道は、同市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」のおじさんという設定。グリーンモール商店街(同市諏訪栄町)のつくだ煮店「貝増」の服部盛太さん(73)が管理しているが、衣装が老朽化したため、同高の生活文化科服飾経営コースの生徒に衣装の制作を依頼。季節ごとの4種類の衣装が完成した。

 衣装の完成に合わせ、新しい仕掛けを作ろうと、三重県住みます芸人で名古屋よしもと所属の漫才コンビ「オレンジ」の田中哲也さん(42)が、商店街で子どものためのイベント「こども四日市」を主催している小林さんに、インスタ風フレームの制作を依頼した。
 フレームは縦90㌢横90㌢で、持って写真を撮っても手が写らないように裏側に持ち手がついている。グリーンモール商店街がその名の通り、緑で彩られていることから、フォトフレームも緑にした。
 

 投稿を見た同高卒業生で洋菓子店に勤める女性(19)は「インスタのフレームはいいアイデアだと思う」と話した。高校時代に商店街の近くのバス停を利用していた女子大学生(19)は、「近くに中入道があることは知っていたが、見に行ったことはなかった。フレームがあるなら、友達と行って写真を撮って投稿したい」と話していた。