三重県は6月25日、県内で男女22人(四日市市発表分4人含む)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。既に2人の感染者が確認されている志摩市で開かれた食事会では、新たに同市の小学生ら5人の陽性が判明し、県内82例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ5238人。20人以上の陽性者が確認されたのは6月5日(23人)以来21日ぶり。
発表によると、感染者の市町別内訳は、志摩市7人、鈴鹿市6人、松阪市と御浜町が各2人、玉城町1人。25日時点の県内の確保病床435に対する使用数は68、使用率は16・6%、うち重症者用は確保病床57に対し使用数4、使用率は7%となっている。
クラスターが発生した食事会では、未就学児の男女3人と男子小学生1人、20代女性1人の感染が判明。食事会は陽性者の自宅で12日に開かれ、友人ら計12人が4時間以上にわたって食事や会話などをしていた。残る5人は陰性が確認されている。
このクラスターでの感染者のうち、志摩市立大王小に通う小学生男児は21日まで登校し、23日に県内の施設を利用。同居家族2人と別居親族4人が濃厚接触者、学校関係者24人と施設関係者3人が接触者に特定されている。未就学男児は21日まで登園しており、園関係の濃厚接触者11人と接触者8人の調査が進められている。
玉城町の30代男性は、県立鳥羽高校(鳥羽市)に勤務する教職員。県外への訪問歴や県外の人との接触歴は無かったものの、22日以降、のどの痛みなどを発症。24日まで出勤し、20日にはクラブ活動関係の業務にも従事していた。現時点で特定されている濃厚接触者は教職員5人、接触者は学校関係者98人(教職員10人、生徒88人)、部活動業務関係者8人、知人1人。
松阪市の10代の女子小学生と男子高校生は、23日に感染が確認された40代男性の同居家族。小学生は23日まで登校しており、学校関係の接触者47人が特定されている。
鈴鹿市で感染がわかった6人のうち、10代から60代の男女4人は、21日に陽性が判明した40代女性の濃厚接触者。50代女性は陽性者の同居人で、30代の会社員男性は19、20日に会話をするなど接触があった。他の2人は無症状で、濃厚接触者は確認されていない。
また、県外発表事例として、県外に勤務する名張市の50代男性(公務員)も感染が確認された。濃厚接触者は同居家族1人と、19、20日に食事をした市内の親族3人、知人1人。
※6月25日午後6時43分追記