三重県は5月18日、名張市の男性2人を含む県内の10歳未満から80代までの男女41人(四日市市発表分18人含む)の新型コロナウイルス感染が確認され、入院していた80代女性が死亡したと発表した。四日市市内の放課後児童クラブでは感染者が計6人となり、県内74例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ4531人、死者は97人となった。
発表によると、感染者の市町別内訳は、四日市市18人、鈴鹿市7人、桑名・松阪市が各3人、名張・津市が各2人、いなべ・亀山・志摩市と東員・朝日町、県外が各1人。18日時点の県内の確保病床437に対する使用数は198、使用率は45・3%、うち重症者用は確保病床61に対し使用数11、使用率は18%となっている。
名張市の50代男性(会社員)は、13日に38度台の発熱などを発症し、17日に検査で陽性と判明した。濃厚接触者は同居人と職場関係各1人、接触者は職場関係6人。70代男性(無職)は11日に37度台の発熱や頭痛などを発症し、17日に陽性が判明。同居家族1人が濃厚接触者、10日に行動をともにした友人2人が接触者となっている。
クラスターが発生した四日市市の放課後児童クラブでは、15日に職員の50代女性、16日に利用者の小学生女児の感染が判明。17日には接触者調査で新たに職員2人(50代女性、60代女性)、小学生男女2人(ともに10歳未満)の計4人が陽性と確認された。検査対象者52人のうち43人は陰性と確認され、残る3人が結果待ち・未検査となっているが、利用する小学生が通う学校の関係者約100人の検査を実施予定だという。
11日に発症した朝日町の女子高校生は、濃厚接触者の同居家族3人以外に、通学する県立川越高の生徒と教職員計113人が接触者として検査対象に。12日に県内の介護施設を利用していた鈴鹿市の80代女性は、家族3人と施設関係者14人が濃厚接触者に特定されている。
5、6、8日に県外への出張があった松阪市の50代男性(会社員)は同居家族・職場関係各3人が濃厚接触者に。志摩市では、陽性者が利用していた介護施設に入居する80代女性の陽性が確認され、引き続き接触者調査が進められている。
県外に勤務する川越町の20代女性(会社員)は同居家族3人と職場関係1人が濃厚接触者となっているが、県外で検査を受けたため、三重県発表分には計上されていない。
また、5月上旬に陽性となった20代から60代の男女6人が、変異株に感染していることも判明。変異株感染者は824人となった。