子供の読書活動優秀実践校で文部科学大臣表彰 市立中部中学校

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 四日市市立中部中学校(山内日校長、生徒数291人)がこのほど、「子供の読書活動優秀実践校」に対する文部科学大臣表彰を受けた。同中の山内校長と担当の諸井大明教諭、図書委員で3年生の井村真衣さん、圡屋有彩さんが5月12日、四日市市役所を訪れ、同市の森智広市長、葛西文雄教育長に表彰の報告や日頃の活動などについて話した。【表彰状を手にする井村さんと圡屋さん=四日市市役所で(撮影時のみマスクを外してもらいました)】 

 同中では委員会活動で「図書室活性化運動~個人カードゲットだぜ~」として、6月から7月までの期間、貸出冊数の多い生徒に「個人カード」を進呈。図書室利用増加につなげる取り組みを実施した。また、「CKB(中部カッコイイBook)48総選挙」と題し、見本図書の中から、「図書室に入れてほしい」」という本を選ぶ企画を行い、生徒が主体的に本に関わる機会を設けている。

 また、司書と連携し、ブックバイキングやブックトークをし生徒の読書意欲の向上を図ったり、夏休み前には貸出可能冊数を増やし家庭での読書を促す取り組みもしている。他にも「おすすめ本の紹介」や「ビブリオバトル」の実施を通し、思考力、判断力、表現力の育成に力を入れている。

 表敬訪問では葛西教育長が「生徒の皆さんの取り組みが高く評価されました。本当におめでとうございます」と表彰を讃えた。森市長は「着実に取り組んでいき、図書に触れ合う機会を増やしていくなどの活動は素晴らしい。これからも情報の発信などをし、後輩にもつないでいってください」と話していた。

 表彰状を手にした図書委員の井村さんは「いろんなことに協力できるよう取り組んでいきたいです」、圡屋さんは「先輩方の取り組みを残していきながら、皆さんがもっと読書に興味を持ってもらえる新しい取り組みをしたいです」などと笑顔で話していた。