三重県と四日市市は5月9日、名張市5人、伊賀市1人を含む県内55人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。日曜日に発表される感染者数としては過去最多。県内の感染者は延べ4146人となった。
発表によると、居住地別内訳は、四日市市14人、鈴鹿市13人、伊勢市6人、津・名張・桑名市5人、伊賀・松阪市・東員・菰野・度会・御浜町、県外が各1人。
伊勢市の会社では従業員4人、津市の食品加工工場では1人の感染が新たに判明し、いずれもこれまでに判明していた感染者と合わせて陽性者数が計5人となり、県は県内70、71例目のクラスター(感染者集団)とそれぞれ認定した。
四日市市では、愛知県内の感染者と行動をともにした、いずれも20代の女子大学生と会社員女性がそれぞれ感染。70代自営業女性は運動教室に参加しており、施設利用者9人など計14人の検査を進める。10歳未満の男児と女児は、6日に陽性が判明した20代女性の同居家族。
鈴鹿市では30代男性教職員が感染。接触者調査で、勤務先の県立松阪工業高の生徒と教職員計28人が特定されている。
桑名市では、県内医療機関に勤務する20代女性介護士が感染。接触者調査で勤務先の職員15人と入院患者6人が特定されている。
名張市では、6日に陽性が判明した患者2人の同居家族が計3人感染。70代の無職女性と会社員男性の2人は、詳しい感染経路がわかっていない。
伊賀市の50代会社役員男性は、2日に陽性が判明した名張市の女性の勤務先を訪問していた。
県内の病床使用率は59・2%。重症者用病床使用率は34%。