新型コロナ 三重県内51人を確認 変異株感染5人

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 三重県は4月29日、四日市市発表分13人を含む県内51人が新型コロナウイルスに感染し、4月中旬から下旬に感染した男女5人の変異ウイルス感染が判明したと発表した。県内の感染者は延べ3713人、変異ウイルス感染者は476人となった。

 発表によると、名張市の名張消防署に勤務する40代の男性消防職員は、27日朝に39度台の発熱などがあり、28日に市内の医療機関で検査を受け、陽性と確認された。交代勤務に従事し、直近では24日朝から25日朝まで勤務していたが、その後に市外への行動歴は無く、感染可能期間に市民との接触も無かった。勤務する出張所の職員5人が接触者として検査対象になっているが、出動体制に影響は無いという。

 同市の市立桔梗が丘東小に通う10歳未満の小学生男女2人と30代女性は、27日に陽性が確認された30代の自営業男性の濃厚接触者。3人とも無症状だが、県内の医療機関に入院している。小学生2人は26日まで登校しており、学校関係の接触者計73人の調査が進められている。

 同市では他に、無職の30代女性とアルバイト従業員の50代女性、県外に通勤する会社員の70代男性も陽性と判明。女性2人の濃厚接触者として、18、19日にそれぞれ食事をするなど接触があった友人2人が特定されている。

 伊賀市では、26日に陽性となった40代女性の濃厚接触者だった会社員の20代女性が感染。感染可能期間内の出勤は無く、濃厚接触者や接触者もいないとみられる。

 松阪市の福祉施設職員の20代男性は、23、24日に県外感染者と会話をするなど接触があり、濃厚接触者は友人1人と施設関係者12人。津市では10歳未満から50代の男女7人が感染し、うち4人はクラスターが発生した「株式会社エイチワン亀山製作所」に勤務する30代男性の同居家族だった。

 明和町の福祉施設職員の60代女性は27日まで出勤し、職場関係の濃厚接触者を調査中。朝日町の福祉施設に入所する20代男性は、接触のあった施設関係者の調査が進められている。

 この日は他に、鈴鹿市で8人、亀山市と菰野町で4人、桑名市で3人、松阪市で1人の感染が確認された。病床使用率は、確保病床392に対し、使用は210(53・6%)。