三重県は4月27日、県内44人(四日市市発表分23人含む)の新型コロナウイルス感染が確認され、80代の2人(同1人含む)が死亡したと発表した。これまでに従業員4人の感染が確認されていた名張市のニッタ名張工場(八幡)では新たに20、30代女性3人(いずれも県外発表分)の感染が判明し、感染者が7人となったため、県内62例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ3602人、死者は79人となり、入院調整中となっている人は前日から21人増の319人となっている。
発表によると、感染者の市町別内訳は、四日市市23人、津市6人、鈴鹿市4人、桑名・亀山市と菰野町が各2人、伊賀・名張・伊勢市と朝日・川越町が各1人で、県外発表が3人。県内の確保病床392に対する使用数は205、使用率は52・3%、うち重症者用は確保病床53に対し使用数は11、使用率は20・8%となっている。
名張市の同工場では20日から25日までに、20、30代の従業員男女4人の感染が確認されており、検査対象者は同じ建屋内で勤務する158人。このうち26人が検査済みで、19人は陰性、結果待ちが61人、未検査が71人となっているが、県では29日までに未検査分の検体採取を終えたい方針で、引き続き従業員の接触者調査が進められている。
クラスター関連では、亀山市の自動車部品工場では、新たに同市の20代男性と、鈴鹿市の40代男性2人の従業員計3人が陽性となり、この工場での感染者は57人に。四日市市内の障がい児福祉施設では、菰野町の40代女性職員の陽性が判明し、この施設での感染者は35人となった。
この他、川越町のパート従業員の30代女性は、同居家族3人が濃厚接触者、職場関係者14人が接触者に。伊賀市では、4月中旬に県外へ出張していた会社役員の40代女性の感染が判明した。
また、4月中旬に新型コロナ感染がわかった60代と80代の男女2人が変異ウイルスに感染していることが確認され、変異ウイルス感染者は計306人に。国立感染症研究所でのゲノム解析の結果、26日までに感染者105人について遺伝子型が判明し、全て英国型と確認されている。
※4月27日午後6時30分追記