三重県は4月20日、50代から70代の名張市の男女3人など県内37人(四日市市発表分13人含む)が新型コロナウイルスに感染し、4月上旬に陽性となった40代男性が変異株に感染していたと発表した。20日時点の重症者は3人増え、過去最多の16人、県内の感染者は延べ3226人、変異株感染者は201人となった。
発表によると、名張市の50代医療従事者の女性は、7日に県外を訪問。18日から38度台の発熱などが発生し、翌日の検査で陽性が判明した。女性は16日まで出勤しており、県では職場関係の濃厚接触者と接触者計約160人の調査を進める。
同市の男性2人は、14日に陽性となった名張市立病院に入院している60代男性と同じ病室の入院患者。12日から14日に入院していた会社役員の60代男性は、14日の検体採取で一度陰性が確認されていたが、同病院内で複数の感染者が確認されたことから19日に再検査し、陽性が確認された。濃厚接触者は同居家族5人。14日から入院した70代の無職男性は、19日から37度台の発熱が発生。同日に接触者として検査した結果、陽性が判明した。濃厚接触者はいなかった。
津市では10歳未満から80代の男女9人が感染。16日に陽性となった保育園男児の濃厚接触者として、同じ保育園に登園する10歳未満の男女3人が陽性となった。現時点での濃厚接触者として、それぞれの同居家族計12人と園関係15人、別居親族1人が特定されている。
同市の10代の中学生男女2人は、17日に陽性となった60代保育士女性の同居家族。感染可能期間内での行動歴はなく、濃厚接触者は特定されていない。15日に介護施設を利用していた80代女性は、17日から下痢や全身の脱力が発生。濃厚接触者として特定されている同居家族3人と介護施設関係者17人、介護サービス関係1人のうち、介護施設関係者はすべて陰性が確認されている。
川越町の60代教職員女性は、県外への訪問歴がなく、県外の人との接触歴などからも感染経路は特定されていない。濃厚接触者は同居家族2人と別居親族3人、職場関係者3人。
この他にも、伊勢市で3人、桑名市と亀山市、いなべ市で2人、松阪市と多気町で1人ずつ感染が確認された。
20日現在の県内の病床(392床)使用率は51・0%。