近鉄四日市駅東側の中央通りを交通ターミナルとして整備する「バスタプロジェクト」の事業化決定が国土交通省から発表された。東京都の新宿南口バスターミナル(バスタ新宿)をモデルにした事業で、事業化は東海4県では四日市が初めてだという。四日市市ではリニア中央新幹線開通の効果を見据えた早期事業化を要望していた。【バスタ四日市誕生の横断幕やのぼりを持つ森市長や関係者ら=四日市市諏訪栄町の近鉄四日市駅東口で】
四日市市では、2027年リニア中央新幹線の東京から名古屋間の開通に向け、リニア時代に相応しいゲートウェイとして、居心地が良く歩きたくなる魅力的なまちなかの形成や交通結節機能の強化に取り組んできた。昨年6月に、有識者、交通関係者および行政などで「近鉄四日市駅バスターミナル検討部会」を設置。中心市街地の交通結節点の在り方などについて検討を進めてきた。
また、今年3月には「近鉄四日市駅周辺における交通結節点整備計画」を策定、バスターミナルの基本目標、区域・施設配置の概要、整備効果などを取りまとめた。決定された事業名は「一般国道1号 近鉄四日市駅交通ターミナル整備事業」で事業区間は浜田町の延長0.3キロメートルにあたる。
事業化の決定を受け、市では3月31日、「祝 バスタ四日市 誕生へ」と書かれた横断幕やのぼりを商店街などに設置。森智広市長は「この度、近鉄四日市駅交通ターミナル整備事業の新規事業化によりバスタ四日市の実現が大きく近づいたものと非常にうれしく思います。今後も国や県、そして地域の関係者とも緊密に連携し、円滑に事業進捗が図られるよう全力で取り組んで参ります」などとコメントを発表した。