1993年に四日市市が創設した「四日市萬古焼伝統産業技術マイスター認定事業」で、今年度の被認定者が石田和生さん(51)に決まった。石田さんは「ばんこの里会館」(同市陶栄町)に22年間在職、1998年の同館開館から陶芸教室で指導をしてきた。【認定証を手にする石田さん(右)=四日市市役所で】
認定式が3月30日、四日市市役所であり、同市の森智広市長が認定証を手渡した。子ども陶芸教室で、楽しんで陶芸に取り組んでもらうことを一番に考え、参加する人の希望に柔軟に対応してきたという石田さん。また、定期的な陶芸教室では、専門的な内容をきめ細かく教え、卓越した指導方法が高く評価されている。
式の後は、これまでの活動の様子が分かる画像のスライドを見ながら、普段の様子を説明した石田さん。「22年間継続されてきたことは本当に素晴らしい。今後も盛り上げていただければ」と話す森市長。
石田さんは「皆様に楽しんで陶芸をしていただくことを続けていきたい」と話していた。同認定制度は28回目で、昨年度までに43人が認定されている。