三重県と四日市市は3月25日、県内で9人の新型コロナウイルス感染が確認され、入院していた90代男性1人が死亡したと発表した。併せて、県内で3月中旬と下旬に感染が確認された2人が変異株に感染していたこともわかった。県内の感染者は延べ2669人、死者は68人、変異株感染者は13人となった。
発表によると、変異株感染が判明したのは、3月中旬に検査で陽性が確認された男性(年代非公表)と、同下旬に陽性となった20代の患者(性別非公表)。いずれも、既に変異株感染が判明している患者の関係者で、海外渡航歴や不特定多数との接触も無かった。また、17日に変異株感染が発表された30代から50代の3人(性別非公表)は、国立感染症研究所でのゲノム解析の結果、いずれも県内1例目と同じ英国型と判明した。
四日市市では、10歳未満から30代の3人が感染。このうち、23日に陽性が判明した20代女性の同居家族で濃厚接触者として検査を受けていた10歳未満の女児は、無症状だが感染可能期間に市内の私立幼稚園に登園しており、園関係者62人が接触者に。愛知県で発表のあった男子小学生(10歳未満)も、無症状だが四日市市内の公立小学校に登校しており、学校関係者47人が接触者となっている。
津市では、アルバイト従業員の感染が確認された四日市市内の飲食店に勤務する20代女性(アルバイト従業員)が感染。志摩市では、22日以降に38、39度台の発熱などの症状が出た20代男性(自営業)が2度目の検査で陽性と判明した。ともに接触者調査が進められている。
鈴鹿市では、17日以降に40度台の発熱があった未就学の女児の感染を確認。現在は無症状で、同居家族4人も陰性と判明した。南伊勢町では、県外で感染が確認された患者の別居家族2人(50代男性、同女性)が濃厚接触者として検査を受け陽性となったが、ともに症状は無かった。