三重県は3月2日、県内で9人(四日市市発表分2人含む)が新型コロナウイルスに感染し、入院していた90代女性1人が死亡したと発表した。9人のうち6人は、いなべ市の保育施設「いなべひまわり保育園」(同市員弁町大泉)の職員と園児で、県内44例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ2541人、死者は54人となった。
発表によると、この保育園では2月27日に保育士の40代女性の感染が確認されて以降、3月1日までに職員20人と園児41人の検査で職員6人、園児1人が陽性、残る54人は陰性が確認された。最初に感染がわかった40代女性の同居家族1人(未就学男児)も陽性と確認され、県では同居家族を中心に接触者調査を進め、健康観察を継続するという。
他に、クラスターが発生している津市の介護施設で介護士の30代女性、鳥羽市の特別養護老人ホームでも入居者の90代女性の感染を確認。ともにクラスター発生時の検査では陰性だったが、その後に受けた検査で陽性と判定された。