三重県は2月14日、10歳未満から90代まで県内10人の新型コロナウイルス陽性が確認されたと発表した。このうち鈴鹿市の30代男性は2月上旬に海外から帰国後、2度目の検査で陽性が判明。クラスター(感染者数団)が発生した志摩市の病院では新たに入院患者2人の陽性が確認された。県内の感染者は延べ2389人となった。
発表によると、10人の市町別内訳は、鈴鹿市5人、志摩市4人、伊勢市1人。鈴鹿市の30代の会社員男性は7日に海外から帰国し、空港の検疫で受けた検査は陰性だったが、11日以降、胸部の違和感や38度台の発熱があったため再度検査を受けたところ、陽性と確認された。帰国後は県内の勤務先には出社しておらず、濃厚接触者もいないとみられる。
同市では、50代の会社員男女と男子高校生の同居家族3人、未就学の男児も陽性が確認された。男子高校生は学校関係者31人が接触者、未就学男児は同居家族7人と別居親族1人が濃厚接触者となっており、県では男児が通う保育園の関係者の接触者調査を進めている。
志摩市の県立志摩病院のクラスターでは、2月8日に陰性が確認されていた入院患者のうち、80代男性と90代女性が陽性に。クラスターが発生した病棟の入院患者の一部に症状が出現した人がいたため、同病棟の全入院患者を再度検査し判明した。ともに現在は無症状だという。
同市では他に、団体職員の50代女性と、1月27日に陽性が確認された70代女性の同居家族の50代女性も陽性と判明。団体職員の女性は、職場同僚・関係者のうち6人が濃厚接触者、13人が接触者となっている。
伊勢市では2月9日に陽性が判明した50代女性の同居家族の50代会社員男性が陽性と確認された。