感謝の気持ち込めて いけばな草月流の熊本さんが個展

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 いけばな草月流の指導者で、令和2年度の四日市市文化功労賞を受賞した同市三ツ谷東町の熊本梨里さん(79)が2月13、14日の2日間、市文化会館第3展示室で、「令和2年度四日市市文化功労賞受賞記念 熊本梨里 いけばな展」を開く。作品25点ほどが展示され、「生け花を見て元気になっていただければ」と熊本さんは話す。【会場に飾られた作品と熊本さん=四日市市文化会館で】

 1962年に草月流に入門した熊本さん。現在は四日市市の華道教授者連盟の代表なども務めている。受賞記念の個展だが、新型コロナウイルスの影響で、開催を迷いもしたという。「周囲の方の協力で、細心の注意を払いながら開催することにしました」と、会場で飛沫防止のシート設置や手指消毒、来場者へのマスク着用の呼び掛けを徹底することで準備を進めてきた。

 会場には、200本の竹を使って作られたトンネルのような作品も展示。「明るい未来が見えてくることを願って作りました」という。作品に使うものは、この時期では珍しい満開の花を咲かすものが多い。

 会場の準備は開催日の2日前から。展示を終えた作品を見ながら「コロナ禍で自粛などが続く中、生け花を見て少しでも心が明るくなっていただければ。開催できることへの恩返し、感謝の気持ちを込めました」と笑顔で話していた。

  入場無料。開催時間は2日間とも午前10時から午後4時まで。