三重県は1月22日、県内で54人(四日市市発表分4人含む)の新型コロナウイルス陽性が確認され、入院していた90代の男女各1人が死亡したと発表した。鈴鹿中央総合病院(鈴鹿市安塚町)では整形外科の入院患者や看護師ら37人の陽性が判明し、県内33例目のクラスター(感染者集団)と認定された。県内で1日に発表された感染者数としては同月9日の49人を上回り、過去最多。県内の感染者は延べ1936人、死者は27人となった。
発表によると、同病院では20日に50代の女性看護師の陽性が判明し、接触者調査を進めたところ、20代から60代の職員17人(鈴鹿市15人、津市・亀山市各1人)と、50代から90代の入院患者20人(鈴鹿市19人、亀山市1人)も陽性を確認。このうち12人は無症状で、重症者はいない。検査対象者257人のうち216人は既に陰性が確認されている。県では今後、職員の同居家族などの接触者調査を進める予定。
伊賀市では4人の陽性が判明。市阿山支所に勤務する40代の男性職員は18日以降、頭痛や38度台の発熱の症状があり、21日に陽性が判明。10、11日には県外への訪問歴があった。市内の企業で発生したクラスターでは、新たに10代男性と50代の男性従業員の陽性が判明し、このクラスターでの陽性者は計25人に。20日に陽性が判明した20代女性従業員と同居する20代の会社員男性1人も陽性が確認された。
この日は他に、四日市市4人、伊勢市3人、津市2人、桑名市、鳥羽市、志摩市、東員町で各1人の陽性が確認されている。県内の入院者数は前日より7人増えて198人、病床使用率は55・5%(確保病床数357床)となった。
※1月22日午後5時54分追記