四日市市消防本部は昨年1年間の同本部管内(四日市市、三重郡朝日町および川越町)で発生した火災、救急、救助件数について速報値を発表した。
火災発生件数
90件の発生があり、前年より2件減少。火災種別では50件で「建物」が全体の半数を占め、そのうち24件が住宅で前年より3件の増だった。また、「枯草やごみ集積場などの火災」が住宅の次に多く、車両火災が11件だった。月別では5月が11件で最も多かった。
出火の原因は「放火」(疑いを含む)が17件で6年連続最もおおくなった。次いで「たき火」(8件)、「たばこ」(7件)となっている。火災による死者は1人(前年1人減)、負傷者は11人(同5人増)だった。
救急出動状況
1万3603件の救急出動があり、前年と比較して1,982件の大幅な減少となった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響があるとみられている。事故種別では、「急病」が8,975件で最も多く全体の7割近くを占める。次いで「一般負傷」が1,990件、「交通事故」が1,103件となっている。また、「転院搬送」が965件だった。「急病」は、1972年以降から連続して事故種別で最も多いという。
救助出動状況
救助の出動件数130件で、前年から1件の減少。「建物等の事故」が52件で4割を占め最も多く、次いで「交通事故」が50件、「水難事故」が7件、「火災」が1件だった。