三重県は12月16日、男女17人の新型コロナウイルス感染と県内の医療機関に入院していた患者1人の死亡が確認されたと発表した。県内の感染者は、延べ1103人となり、死亡が確認されたのは14人目。
県によると、陽性が判明した伊賀市の80代女性2人は、県内20事例目のクラスター(感染者集団)となった「介護老人保健施設伊賀ゆめが丘」の入所者で、14日から発熱などの症状があり、現在は県内の医療機関に入院している。12月16日までに施設職員120人と入所者96人、利用者の家族ら13人の計229人の検査が終了し、陽性14人(職員4人、入所者10人)、陰性215人となった。
同市の60代会社員男性は、4日に陽性が判明したパート従業員の職場同僚。5日に接触者として検体採取したところ陽性が判明した。6日に陽性が確認された50代男性も同じ職場に勤めており、同居家族の50代女性の感染も新たに確認された。
同じく60代の会社員男性は、12日から発熱などの症状が発生。県外への訪問や県外の人との接触歴はなく、行動歴からも感染経路が特定されていない。濃厚接触者は同居家族2人で接触者は調査中。
名張市の50代女性と60代男性は、12日に陽性が判明した90代男性の別居家族で、男性が利用する介護施設への送迎などで接触があった。
同日は他に、桑名市で4人、朝日町で3人、津市、鈴鹿市、伊勢市で1人ずつ感染が確認された。このうち、桑名市の60代介護施設職員の女性は、県内18例目のクラスター関係で、7人は県外を訪問した人や、既に判明している患者の濃厚接触者など。