18歳に聞く 四日市市長選挙

1962

 11月29日(日)は四日市市長選挙の投開票日。初めて投票に臨む18歳に、選挙を通じた将来の四日市への期待などを聞いた。【市長選について語る大西さん=四日市市萱生町で】

 「やっと社会に参加できる」。初めて投票に臨む同市伊倉の大西裕馬さん(18)は、四日市大学(同市萱生町)総合政策学部の1年生。今の市政については「以前よりシティプロモーションに力を入れ、魅力を発信している」と評価する一方で「公共交通の脆弱(ぜいじゃく)さを感じている」という。

 通学時間帯の路線バスはいつも渋滞に巻き込まれ、1時間ほどかかることもあるため、自宅から原付バイクで約15分かけて通学。「渋滞緩和も課題では」と捉えている。また、防災士の資格を取得し、自分が暮らす地域であまり防災訓練が行われていないことも知った。今年9月の集中豪雨で自宅付近が冠水した際には「避難勧告が出なかったので、危機管理の面でも不安を感じた」という。

 市長に期待したいことは、こうした課題解決につながる施策だけでなく、継続的なシティプロモーションや、中心市街地へ若い人たちが行きたくなるような仕掛けなどだ。新図書館建設を始めとした停滞中の事業を進め、乗り合いタクシーなどのデマンド交通を採り入れる必要性も感じているそうだ。

 10月の立候補予定者説明会に参加したのは現職陣営のみで、無投票再選となる可能性もあるが、選挙戦となった場合、大西さんは期日前投票をする予定。「国政選挙と違い、市長選は仕組みが分かりやすいので、同じ世代の人たちもぜひ投票に行って」と期待を込めて話した。

(2020年11月7日発行 YOUよっかいち第189号掲載)