鈴鹿の陽性者親族5人も感染 クラスター県内9例目に

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 10月27日に新型コロナウイルス陽性が確認された鈴鹿市の50代男性の接触者調査を進めていた三重県は11月4日、男性宅を訪問していた、いずれも同市内に住む親族5人が感染したと発表した。男性と家族6人は既に陽性が確認されており、3家族計14人が感染したことから、県では9例目のクラスター(感染者集団)として接触者調査などを進めている。県内の感染者数は延べ574人となった。

 発表によると、新たに陽性が確認されたのは、自営業の40代男性2人と、無職の30代女性、10歳未満の小学生女児と未就学の女児の計5人で、うち4人は現在もせきや鼻詰まりなどの症状が継続。この5人を含む複数の親族が10月25日に50代男性宅を訪問し、計30人が屋内で飲食をともにしていたという。

 県がこれまでに把握している、学校関係などの接触者計168人のうち167人は陰性が確認された。この集まり以外に陽性者との接触や感染者が多数確認されている地域への訪問などが認められなかったことから、県では家族・親族内で感染が広がったとみている。