四日市市消防本部にこのほど、緊急消防援助隊車両として5トン級の重機と重機搬送車が三重県内で初めて配備された。4月17日には中消防署中央分署(曽井町)で、関係者や報道向けに訓練が公開された。【配備された重機による訓練の様子=四日市市曽井町で】
同庁では大規模な土砂災害や風水害における救助体制を強化しようと、昨年3月に緊急消防援助隊の中に「土砂・風水害機動支援部隊」を創設。四日市市消防本部には土砂・風水害機動支援部隊の中核となる「重機及び重機搬送車」で、先端がバケットやカッター、グラップル、ブレーカーなどのアタッチメントの形式となっているラジコンでの操作が可能な5トン級重機と、クレーン付きでベルトコンベアーなどが付属している重機搬送車が配備された。
操縦員は4月1日現在で6人。今後は、津波浸水区域での道路で緊急車両等の通行のためのがれき処理などに加え、大規模火災や風水害現場で活動する。国の無償使用制度により、3年後をめどに全ての都道府県に配備予定だという。