「『ママだから』と諦めないで、挑戦してみたい」――。ヨガサークル「ガレット」を主宰する四日市市諏訪町の中村美帆さん(32)は、4歳と1歳の2人の子どもを育てながら、子連れで参加できるヨガ教室やおやつ作りの教室などを開き、「同じ立場のお母さんたちを笑顔にしたい」と奮闘する。【ヨガのポーズをとる中村さん=四日市市本町で】
長女を出産した4年前、授乳やおむつ替えなどで無理な姿勢が続き、会社員時代に親しんだヨガの動きが「今こそ必要」と気付く。しかし、子連れで通える教室が見つからず、「それなら自分で始めよう」と、取得していたインストラクターの資格を生かし、近所の集会所で始めることに。「生後10か月の長女をおんぶしてちらしを配った」と振り返る。
週1回程度開くヨガ教室では、大人が静かにヨガのポーズをとる周りで、子どもは自由におもちゃを広げて遊んでいる。参加者からは「子どもは友だちと遊べるし、私たちはヨガを楽しめてリフレッシュできる」と好評。料理好きが高じ、地元食材を紹介しながら月1回ほど開催する親子向けのおやつ教室は「子どもたちの記憶に母の手作りを残したい」という思いからだ。
両教室とも、会場は市男女共同参画センター「はもりあ四日市」(同市本町)。今後は野外でのヨガとマルシェのコラボイベントや、子ども向けのヨガなど夢は膨らむが、「活動の基本は、ママと子どもが笑顔でいること。家庭とのちょうどいいバランスを夫と相談しながら、可能性を試したい」と瞳を輝かせる。
中村さんはこのほど、「美しく社会貢献する女性」を発掘するコンテスト「ビューティージャパン」に応募し、書類審査と面接を通過。6月6日(土)に静岡市で開かれる東海大会で「子育て中のママを輝かせたい」をテーマにプレゼンテーションする予定だ。
(2020年4月11日発行YOUよっかいち第183号掲載記事)