四日市市は1993年から四日市萬古焼の優秀な職人を「四日市萬古焼伝統産業技術マイスター」として認定している。今年度は四日市市西阿倉川町の水谷利彦さん(85)と同市平尾町の土本肇さん(76)が選ばれた。【今年度の四日市萬古焼伝統産業技術マイスターに認定された土本さん(左から2番目)と水谷さん(右端)=四日市市役所で】
2人とも陶磁器製造技術者で、水谷さんは53年、土本さんは55年の在職年数。マイスターには創設以後、今回で27回目を迎え、43人が認定され、ばんこの里会館(陶栄町)にはそれぞれの記念した金属製プレートが展示されている。
認定式が3月30日、四日市市役所であり、森智広市長から認定証が手渡された。歓談の時間では、二人の仕事の様子を映像で見ながら、水谷さんと土本さんが手順などを説明。「これは何をしているところですか」などとの質問に答えながら、普段の様子を話していた。
森市長は「ぜひとも後継者の方とも、萬古焼産業を盛り上げてください」と説明。水谷さんは「仕事は面白い、好きですね。だからこそ続けてこれました」と笑顔で話し、土本さんは「いろいろな経験、研究をしながらやってきました」とこれまでを振り返っていた。