15歳から39歳の若年層を対象に就労支援を行っている「北勢地域若者サポートステーション」(四日市市諏訪栄町)は4月から、相談対象者の上限を49歳まで引き上げ、国や自治体が取り組む、いわゆる〝就職氷河期世代〟への対応にも力を入れていく。【4月から始める支援について話す森所長=四日市市諏訪栄町で】
厚生労働省の発表によると、2019年の国内の若年無業者(39歳以下)は約50万人で、49歳以下に拡大すると約120万人に上るという調査結果がある。県労働局から委託を受けている同ステーションでは、開設した2011年6月から19年3月までの間、3市5町から延べ約2万2630件(四日市市分1万1222件)の相談に対応し、就職などの進路決定者は928人(同545人)を数える。
キャリアコンサルタントや産業カウンセラー、臨床心理士など専門のスタッフが、相談者それぞれの状況に合わせて相談に乗る。スキルアップのためのセミナーや講座への参加など、支援プログラムは全て無料で利用でき、自己理解からコミュニケーション、職業適性や面接対策などにも対応する。
同ステーションでの相談は無料(予約制)。開所は火曜から土曜の午前10時から午後6時(祝日は休み)。森俊昭所長(67)は「働けない、働きにくいなど、個人の事情に合わせて対応しているので、まず1歩を踏み出すためのきっかけに利用してほしい」と話した。問い合わせは同ステーションTEL059-359-7280へ。