今までで一番いい演奏会に――。県立四日市西高校(四日市市桜町)吹奏楽部の定期演奏会が、4月26日(日)午後1時半から鈴鹿市民会館(鈴鹿市神戸)で開かれる。当初は3月末の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って臨時休校となり、クラブ活動もできないことから、延期を決めた。
同高の創立は1975年で、吹奏楽部は当初からあったとされる。毎年、入部してくる新1年生は初心者が多く、上級生たちは、どの楽器が合っているかを見極めるところから始める。分からないことは調べ、教え合い、ともに一歩ずつ演奏スキルを上げていく。演奏会は2018年に初めて開催し、選曲から演出、チケット販売まで、手探りながらも全員で協力して取り組んできた。
3回目となる今年の演奏会は、クラッシック、ポップス、卒業生との合同ステージという3部構成。昨年の来場者アンケートを参考に、曲数を絞って演奏の質を上げ、笑顔で演奏することを心掛ける。第2部では「め組のひと」「OFFICIAL髭男dismメドレー」なども披露し、「パプリカ」ではダンスも交えて会場全体を盛り上げる。臨時休校が延長になった場合は、プログラムが変更になる可能性もあるが、当初の通りできるよう努めるという。
部員たちは本番まで、自宅での自主練習と休校解除後の部活動で仕上げる決意だといい、部長の宮本雪羽さん(2年)は「今まで必死で演奏会の構想を練ってきたので諦められない。支えてくれた先生や友人、家族、協賛頂いた方々に感謝の気持ちを持って演奏会を開きたい」と語った。
入場料は300円、小学生以下無料。チケットは同高で購入できる。問い合わせは同高TEL059-326-2210(射場教諭)まで。
(2020年3月14日発行 YOUよっかいち第181号掲載)