三重県は伊賀保健所管内で新型コロナウイルス感染症の感染者が確認された件で、県内2例目として発表された30代女性の濃厚接触者6人で陽性反応が出た5人のうち、2人が2月24日に大阪市のライブハウス「Soap opera classics-Umeda」のコンサートに参加していたことなどを発表した。
全員が居住地は伊賀保健所管内で60代の男性1人(県内3例目)、60代の女性1人(同4例目)、30代の男性1人(同5例目)、20代の女性1人(同6例目)、10歳未満の女児1人(同7例目)となっている。
発表によると、3例目の男性は2月24日以降自覚症状はなし。4例目の女性は以前から花粉症症状があり、2月24日以降は新たな症状はない。5例目の男性は3月10日に37.0度の発熱があり、翌36.5度に解熱したという。6例目の20代女性は以前から花粉症症状があり、2月24日以降は新たな症状はなし。
7例目の10歳未満の女児は3月2日に39.0度の発熱があり、医療機関を受診。同3日にも発熱があったが、翌4日には解熱。現在は入院に向け調整中しているという。
県では、感染者の職業や行動歴について、2月24日以降、仕事をしていた人は、3例目の男性が自営業、5例目の男性が会社員。7例目の10歳未満の女児は、学校や保育所などには通わずに家庭にいたという。詳細な行動歴については調査中で、県内4例目と6例目の女性が、2月24日に大阪市の「Soap opera classics-Umeda」で開催されたコンサートに参加していた。大阪市において、注意喚起がされている2月19日(午後6時から午後9時)、2月23日(午後1時から午後3時、午後7時から午後9時)、2月24日(午後7時から午後9時)への参加はなく、2月24日の昼の部に参加していたことが調査の結果分かっている。それぞれの接触者は現在、調査中だという。
県は、すでにクラスター(集団感染)発生が公表されている「Soap opera classics-Umeda」におけるコンサートの参加者がいるため、時間帯は公表されているものとは異なるものの、感染経路としては、関連したものとの見解を示した。また、コンサートに参加した人は、花粉症症状はあるものの、発熱やせきなどの症状はなく、無症状病原体保持者または軽症の人から周囲への感染が生じたものとしている。