四日市市立博物館(安島)は、同館4階特別展示室で開催している「昭和のくらし昭和の面影展」の会場で「昭和の青春SPレコード鑑賞」を2月23日(日)を開く。【蓄音機やレコードが展示された会場=四日市市安島で】
四日市市本町の長谷川芳行さん(72)が研究資料として昭和20年代のSPレコードと手回し蓄音機を同館へ寄贈。同館の職員らがレコードの汚れやかびを中性洗剤を溶かしたぬるま湯で漬け置き
洗いした。さらに筆で溝の汚れを落とし自然乾燥させた。
視聴すると雑音が多く、傷による音飛びもあるが、担当者によると「当時を感じさせてくれる味わいになっている」という。レコードのジャンルは多岐にわたり、鑑賞では昭和40年代に使用されていたレコードプレーヤーで再生する。
蓄音機は再生はできなかったが、企画展会場で展示している。寄贈した長谷川さんは「中学生のころ、よく聴いていました。特にジャズシンガー、アル・ジョンソンのスワニーや、桂春団治の落語『無いもの買い』が好きでした。この催しでSPレコードを皆さんにも聴いてもらえばうれしいです」と話していたという。
鑑賞は2月23日午後2時15分から同3時15分でBGMのように流す予定。企画展は3月1日(日)までで、開場時間は開場時間は午前9時半から午後5時(入場は同4時半まで)。観覧料は大人400円、高校・大学生300円、中学生以下は無料。月曜休館で祝日は開館、翌平日は休館。
問い合わせは同博物館TEL059‐355-2700へ。