2月16日(日)に開かれる「美し国三重市町対抗駅伝」の四日市チーム6区(ジュニア男子)で出場を予定している、駅伝の強豪・県立伊賀白鳳高校(伊賀市)3年の佐伯陽生君(18)は、周囲を楽しませる攻めの走りで活躍が期待されている一人だ。【練習に励む佐伯君=四日市市日永東で】
小学生時代はサッカーをしていたが、持久力をつけようと、5年時に陸上競技のクラブチーム「四日市ウエルネスクラブ」に入団。姉の穂乃香さんが市町対抗駅伝に小学生代表で出場し、「自分も出たい」と刺激を受け、中学からは長距離に専念した。同高進学後は3年連続で県高校駅伝に出場し、2年からはエース区間の1区を担ってきた。
昨秋の県高校駅伝で、同高は16年ぶりに優勝を逃したが、「全国出場を途絶えさせるわけにはいかない」とチーム全員が奮起し、2週間後の東海高校駅伝で佐伯君は区間賞の走りをみせ、優勝と都大路への切符をつかむ大きな原動力となった。
トラックの5000メートルでは14分22秒47の自己記録を持ち、春からは、今年の箱根駅伝で2位だった東海大学へ進学予定。初年度に箱根駅伝、2024年のパリ五輪のトラックレースへの出場を狙っているそうだ。
四日市チームの坂本温監督は「ここぞという時の集中力は半端なく、練習以上の力を発揮する選手」と期待を寄せる。佐伯君は「美し国駅伝は、陸上を始めるきっかけになった大会。今年は区間賞を目指し、大学生になっても出場して地元に貢献できたら」と抱負を語った。
(2020年2月8日発行 YOUよっかいち第179号掲載)