野良猫に不妊手術を施し、1代限りの命を地域で見守り殺処分を減らす取り組みを続けている市民グループ「地域猫応援マルシェnecomaru(ねこまる)実行委員会」は、啓発や資金調達のためのマルシェを年2回開いている。【地域猫の世話をする樋口さん(左)と村上さん】
野良猫を捕まえて不妊手術を施し、目印として耳先をV字形にカットした後、元いた場所に戻して地域住民が協力し合って世話する猫を「さくらねこ」「地域猫」と呼ぶ。実行委員の一人、四日市市笹川の樋口知子さん(48)は7年前、勤務先で出産した野良猫の子猫を救おうと調べた際に「地域猫」の存在を知った。
その親子も地域猫になり、「この活動を広く知ってほしい」と思い立った樋口さんは翌年、友人と一緒に同実行委を立ち上げ、現在は近所に居ついた猫を地域猫として世話している。近隣の人たちには地域猫について丁寧に説明し、理解を求めているという。
次回のマルシェは11月9(土)、10日(日)午前11時から、菰野町菰野の「アクアイグニス」芝生広場で。猫をモチーフとした雑貨や窯焼きピザなどの販売、子どもも参加できるワークショップや飲食スぺースを設ける予定。
実行委員の村上みかささん(44)は、樋口さんとともに猫を捕獲し、動物病院に連れていく活動をしている。2人は「野良猫を家庭で飼うことは難しいが、地域猫として見守ることで助けられることを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。
出店者情報などマルシェの詳細は、フェイスブックで発信している。
(2019年10月26日発行 YOUよっかいち第172号掲載)