ランナーから力もらう かもしかハーフマラソン

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ボラスタッフ盛り上げ

   10月20日(日)に菰野町で開かれる「鈴鹿山麓かもしかハーフマラソン」は、毎年大勢のボランティアが大会を盛り上げている。町内の名店が出店するマルシェも開かれ、ランナーだけでなく町外から訪れた人たちも楽しめるよう工夫されている。【ボランティアの(左から)樋口さん、岩間さん、山下さん=菰野町福村で】

 今年で14回目を迎える同マラソンの前身は町民マラソン大会。ランナーとして参加していた町民の有志が、他市町で開かれたマラソン大会に参加し、「菰野でも、町外の人も参加できる楽しいマラソン大会が開けないか」と考えた。町制50周年を記念し、有志や同町体育協会などが実行委員会を立ち上げ、2006年からは全国から参加できる現在の形に変わった。

 その際に関わった町民が毎年ボランティアとして協力し、現在はそれ以外にも約1千人のボランティアが4300人のランナーをサポート。沿道近くに住む人が自前の給水所を設け、ハイタッチしたり声援を送ったりとランナーたちを応援している。

 同町潤田の山下明子さんと同千草の樋口早苗さん、同諏訪の岩間好子さんは、受付やコース誘導などで大会を支えるボランティア。苦しそうになった人に並走し、「頑張れ」と声を掛けることもある。3人は「自分たちもランナーから力をもらっている。走りを楽しんで」とエールを送る。

 開会式などが行われる町庁舎前では午前8時から午後2時ごろまで、フラダンスやご当地キャラクターの紹介などのイベントがあり、同町特産のマコモタケを使った料理も味わえる。実行委員会では「ランナーでなくても菰野を楽しめるので、気軽に遊びに来て」と話している。

(2019年9月28日発行 第170号)