三重県労働局と県内6か所の労働基準監督署では9月末まで、建設業や製造業を中心に、熱中症予防のための周知・啓発をする「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を展開している。
予防対策として、暑さ指数(WBGT値)を把握し、作業開始前に朝食の未摂取や睡眠不足など健康についての確認事項を挙げる。定期的に水分・塩分を補給することや、熱への順化期間を7日以上設けることもポイントだという。
同労働局によると、昨年県内では熱中症で1人が亡くなり、休業4日以上の死傷者数は27人と、一昨年(7人)を大きく上回った。休業を伴わない熱中症は、近年は50人から100人前後で推移していたが、昨年は240人と、一昨年と比べ倍以上になった。
全国では昨年、熱中症による死者が一昨年の倍に当たる28人、休業4日以上は一昨年より634人多い1178人だった。
気象庁の予報では、東海地方の気温はほぼ平年並みと予想されているが、同労働局では、熱中症による労働災害に注意を呼び掛けている。