60、70代、まだまだイケる―。四日市市シルバー人材センター(同市十七軒町)は、働く意欲のある高齢者の健康で充実したシニアライフをサポートするため、会員相互の親睦交流や社会奉仕活動に取り組んでいる。【「ピッコロ」で働く会員たち=四日市市浜町で】
同センターでは、託児や介護、家事支援、公共施設の管理整備など、家庭や企業、官公庁から引き受けたさまざまな仕事を、働く意欲のある60歳以上の会員に提供。現役時代の経験を生かしたり、事前講習を受けて新たな仕事に挑戦したりと、自分に合った仕事を選んで月に10日程度働く人が多いという。
「歩こう会」やカラオケ、着付け、絵手紙などの同好会も活発で、出会いや交流の場になっている。コーラスや大正琴のサークルなどは高齢者施設などから慰問演奏の出演依頼もあり、さまざまな人と関わることができるのも大きな魅力だ。
子育て支援事業として同センターが運営する一時預かり施設「ピッコロ」(同市浜町)で働く小平義子さん(77)は、保育士の経験を生かし施設の立ち上げ時から15年働いている。買い物や美容院、親の介護などで一時的に託児を必要とする若い世代が、ゆとりをもって子育てできるよう支えている。
小平さんは「シルバー世代一人ひとりが生きがいを感じ、無理をせず働くのが理想。いつまでも健康で、人の世話にならない生き方がしたい」と語った。
問い合わせは同センターTEL059・354・3670まで。