【連載:まちかど博物館散歩】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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まるで伊勢型紙の繊細さ 指勘建具工芸

根気仕事の木組み細工

 八畳の客間に通されると、伊勢型紙の作品を額縁にはめたようなふすまで、四方を囲まれる。
 正面は姫路城の壮大な風景。背面は打ち上げ花火が水面に映えるあざやかな絵。縁側と台所側には花や亀甲などの幾何学模様。衝立はチェーンでつながった二つの糸車が描かれていて、人が近づくと車輪が回り出し、驚かされる。
 いずれも障子の桟が、直線だけで縦横に組まれているのではなく、曲線も使った繊細で複雑な図柄になっている。厚さ1.5ミリ、幅10ミリの板に切り込みを入れて組み合わせた根気仕事だ。
 亀甲やひし形、さや形、卍(まんじ)などの連続柄も、それぞれの部分(モチーフ)をつなぎ合わせるのではなく、細長い板を組み合わせてある。
 姫路城の作品などは、通常の仕事の合間を縫ってだが、1年余もかかった。高級和風建築にしかそぐわない建具なので、ここ以外ではまず見ることはできない。
 建具職2代目の黒田之男さん(66)は「手放す気はないが、もう少し簡単なものでも数百万円の仕事です」という。
 長男の裕司さん(35)がこの職人技を継いでいる。「需要が限られているので、ランプの傘、あんどん、コースターといったインテリアなどの制作にも挑戦しています」


指勘建具工芸
【館長】 黒田之男
【所在地】 菰野町小島1537-1
【開館】 毎月第3土曜日午前10時、午後1時、3時(要予約)
【問い合わせ】 電話 059・396・1786

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