【連載:まちかど博物館散歩】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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職人技伝える 日永うちわ

「あおぐと竹がしなり、やさしい風が来る」という「日永うちわ」。四日市市日永4の「稲藤」は、300年ほど前から続くうちわ作りの伝統を守るとともに、まちかど博物館として、地域の小学生らに伝統の技を伝える。
 今年の夏は、暑さ対策として人気が高まっているうちわ。日永うちわは江戸時代から、「永餅」、「日永足袋」とともに伊勢参りの土産の一つとして、旧東海道の「日永の宿」で売られていた伝統工芸品。
 稲藤の4代目社長、稲垣嘉英さん(54)によると、日永地区では明治10年代、地元の良質な細い竹「女竹」を使い、農家の副業としてうちわ作りが栄えた。当初は製造業者が10数軒あったが、鉄道の発達とともに旅人が減ったために衰退し、今ではわずか1軒だけに。
 1本ずつ手作業で作る日永うちわの工程は、今も300年前と変わらない。1本の竹を60本前後に割いた骨組みに、のりで紙などを貼っていく=写真。気温や湿度によってのりの量を加減していくところなどは、まさに職人技。竹を水に浸したり、乾燥させたり、出来上がるまでに3年も費やすそうだ。
 昨年からは、持ち手の上部の香り玉にアロマオイルを染み込ませて使う「香るうちわ」を開発。更に今年は、大阪芸術大学の学生に絵柄をデザインしてもらうなど、若者の感性も取り入れた。
「竹のうちわの良い風を知ってほしい。節電に、エアコンと併用して使い、レトロ感覚を楽しんで夏を乗り切って」と稲垣さんは話している。


伝統工芸日永うちわ「稲藤」
【館長】 稲垣嘉英
【所在地】 四日市市日永4-4-48
【開館】 3月~8月10日 午前10時~午後6時(要予約)
【問い合わせ】 電話 059-345-1710

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