【連載:まちかど博物館散歩】三重県四日市市のタウン紙『タウン情報YOU四日市』

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和の文化 語り合いたい

勢州墨和館

 「墨をすって書く」ことを伝えようと、四日市市川島町の山田賢治さん(44)=三重大学教育学部附属特別支援学校教諭=は、2年前から四日市地域まちかど博物館「勢州墨和館」を開き、収集した和墨や墨の木型、筆、書家の本などを展示。実際に墨をすり、和の文化について語り合いたいという。
 「ただうまく書くだけでなく、墨や筆を選ぶことも楽しんでいる」と話す山田さんは、鈴鹿にある墨屋「和田栄寿堂」との出会いがきっかけで墨に興味を持った。奈良を中心とする全国の墨屋を訪ね、墨約300個と、墨を作る時に使う木型約50組を収集。「同じ墨でもすり方や天気によって、色やにじみが違う」という。
 山田さんは5歳の時から38年間、楠町の本間清洲さんに師事し書道を習った。力強い書を身につけるために「明治の三筆」といわれる書道家の一人、巌谷一六の研究にも、10年ほど前から取り組んでおり、一六の書に関する約40冊の本もそろえている。
 2001年には、当時勤めていた日永小学校に保存されていた「日永学校」と書かれた扁額が、2年前には家の近くの川島神社に掲げられている扁額が、どちらも一六の筆跡であることを発見し、話題を呼んだ。
 さらに昨年、入手した一六の軸が、明治の「翻訳王」といわれた森田思軒の墓碑銘の下書きであることを突き止め、墓のある岡山県笠岡市に軸を寄贈し感謝されたという。
 山田さんは「便利さからパソコンも使うが、手紙は墨をすって筆で書いている。1回きりで書き直せないから、気を入れて書けます」と、墨をすりながら和やかに話した。


勢州墨和館
【館長】 山田賢治
【所在地】 四日市市川島町7347
【開館】 土、日、祝日午前9時~午後4時(要予約)
【問い合わせ】 電話059-322-6307

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